島嶼防衛の切り札
小野寺氏が導入を本格検討するとした「強襲揚陸艦」は、水陸両用車など上陸用装備を搭載することになる。海上自衛隊は、おおすみ型輸送艦を保有しているが、海上輸送力の不足が指摘されており、島嶼部への上陸作戦は困難だとされてきた。
小野寺氏が視察した「マキン・アイランド」はワスプ級強襲揚陸艦の8番艦だ。ワスプ級はヘリコプターを最大42機搭載可能で、飛行甲板のヘリ発着スポットは9カ所設定されている。AV-8B「ハリアー」のような固定翼機の運用も可能で、脅威度が低い海域では軽空母のような働きも期待できる。
海兵隊の能力を大幅に向上させるオスプレイの発着もできるため、おおすみ型輸送艦よりも能力は格段に向上する。島嶼防衛の切り札となるのは間違いない。