資金運用でも不安を抱える。地銀の有価証券残高90兆円のうち約40兆円は国債が占める。足元の長期金利は0・5%台に低下しており、高い運用益は見込めない。国の財政再建が進まなければ、国債価格が急落して損失が出る懸念もある。
地銀を取り巻く経営環境は厳しさを増しているが、金融庁は、貸し出しの利回りが想定を下回っていても経営計画を見直さなかったり、金利変動リスクの試算がずさんなど「危機感が欠如したまま」(同庁幹部)の地銀が少なくないとみている。
政府は、日本経済の再生に向けて地方活性化を重視しており、地銀の経営基盤を抜本的に底上げすることで、地域の起業支援や中小企業の競争力強化につなげたい考えだ。