記者会見する日銀の黒田総裁=8日午後、日銀本店【拡大】
輸出の伸び悩みが原因で、日銀は同日の会合で輸出の現状判断を下方修正したものの、国内景気の総括判断については11カ月連続で据え置く強気ぶりだ。
民間エコノミストからは「低成長なのに物価だけ上がるのは望ましくない」との声も上がる。
黒田総裁は1日の講演で、「人々が2%の物価上昇を前提に活動する経済」を実現すれば、物価が上がる前に投資や消費を済ませようという「積極的な行動を促す」と反論。この日の会見でも「市場の物価上昇期待は高まっている」と訴えた。
SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「黒田総裁は2%の到達時期について27年度と明言しておらず、『27年度を中心』と微妙な表現のため、しばらくは緩和策を続けるだろう」と分析している。(藤原章裕)