中国による米国上場【拡大】
アリババだけではない。ソーシャルメディアの微博(ウェイボー)やインターネット検索大手の百度(バイドゥ)など、米ウォール街で中国ネット株が人気だ。米国に上場する中国ネット株は赤字か、黒字でも予想株価収益率(PER)が40~50倍を超える銘柄も珍しくなく、米国の主要500社平均の約17倍をはるかに上回る。
中国ネット株は、中国のネット消費市場の成長が期待されている。「モメンタム・ストック(勢いのある材料株)」と呼ばれる米新興株の上昇に連動した格好だが、米新興株ほど技術革新力がない分だけ、低金利政策が長期化する市場の「カネ余り」を象徴する現象といえる。
だが、ここにきて、中国ネット株人気に異を唱える声が聞かれ始めた。
先週初め、アリババの経営幹部一行が説明会を開いていたころ、投資会社マディ・ウォーターズ・リサーチを率いるカールソン・ブロック氏が市内で会った投資家にこう繰り返していた。「米国の投資家は守られていません。気をつけてください」