容認?反対?…進展する円安 勢力図が逆転する水準はどこか (4/4ページ)

2014.9.24 11:32

 また、円高を起点にした企業や個人のマインドの冷え込みで、「デフレに逆戻りする」との心理が急速に広がれば、縮小方向への逆回転が始まって、黒田日銀が始めた量的・質的金融緩和(QQE)の効果が、あっという間に雲散霧消する懸念も、根強くあると推測できる。現時点で政府・日銀内の多数意見が「円安反対」に変わったわけではないだろう。ゆっくりとしたテンポで円安が進むなら、110円は容認できる水準とみているのではないか。

 円安のメリットとデメリットのバランスが、デメリット方向に大きく傾くのは115円を超えたあたりとみている。この水準では、電気・ガス料金が為替変動を反映してかなり値上げされることになり、世論が円安への批判を強める方向になる可能性も出てくる。

 円安の動向次第では、今後の財政・金融政策の展開にも大きな影響を与えそうだ。(ロイターニュースエディター 田巻一彦)

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