中国人の訪日数は、2011年の東日本大震災や12年の尖閣諸島(沖縄県石垣市)国有化などをめぐる日中関係悪化で落ち込んでいたが、反日感情が薄らぐ一方、円安など“お得感”で一気に回復。今年1~8月の累計で前年同期比84%増の154万2千人と、年間最多だった12年通年の142万5千人を超えた。
中国本土から、香港やマカオを含むパスポート管理の域外への出境者数が、今年は初めて1億人突破が確実になるなど、「海外旅行ブーム」が起きていることも追い風だ。年間の出境者数は、18年までに2億人を超えるとの予測もある。
日本にとっては、観光収入の増大で経済活性化が期待されるが、中国語ガイドの数やホテルの客室数、団体用バスの不足など受け入れ態勢が間に合わない問題が残る。マナーの悪い中国人が引き起こすトラブルへの懸念も広がりそうだ。(上海河崎真澄)