IMFの篠原尚之副専務理事【拡大】
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が9、10の両日、ワシントンで開かれる。インフラ投資などで協調するための体制づくりなどが議論される見通しで、減速感が出る世界経済を後押しする有効策を示せるかが焦点だ。世界経済の現状やインフラ投資促進策への評価などについて、IMFの篠原尚之副専務理事に聞いた。
--世界経済の現状は
「世界経済全体として6カ月前の想定よりも成長率が弱くなっていて、それが上がってくる気配がない。これまで世界経済を引っ張ってきた新興国や途上国全体の成長率も徐々に落ちてきている。先進国では欧州がかなり弱い」
--不振の要因は
「要因はさまざまだが、途上国では1次産品価格の下落の影響が出ている。インドやブラジルのような新興国では投資を阻害するような規制や、通貨安やインフレへの対応で行った利上げの悪影響もある。欧州は企業でも個人でも資産の健全化が進んでおらず、経済活動に資金が回っていない」