06年には産業技術総合研究所(産総研)の水素研究施設(現・九大水素材料先端科学研究センター)が伊都キャンパスに完成した。より発電効率が高い燃料電池や水素の貯蔵・配送器具などの研究を進めている。
さらに10年4月には、福岡県の外郭団体が「水素エネルギー製品研究試験センター」を開設した。水素ガス用バルブなどの耐久性を調べる施設では国内最大規模を誇る。
こうした蓄積を背景に、糸島市は水素関連企業の誘致を進める。今年4月にはPR会社と契約し、首都圏を中心に企業誘致のアピールを開始した。あわせて自動車関連企業の誘致に向けた取り組みも進めている。企業向けに市は7.3ヘクタールの土地を用意し、進出に前向きな案件も複数上がっているという。
川上課長は「まずは知名度アップ。そして関連企業誘致につなげたい」と地域の活性化に期待を寄せた。水素エネルギーの利用拡大に向け、糸島市の挑戦は続く。(大森貴弘)