水素を生活や企業活動で利用する“水素社会”の実現に向けた官民の取り組みが加速してきた。トヨタ自動車が2014年度中に水素で走り、水しか出さない「究極のエコカー」、燃料電池車(FCV)を発売し、政府はFCVに水素を供給する水素ステーションを15年度、4大都市圏を中心に100カ所整備する目標を掲げる。関連産業の育成で地域振興を目指す自治体の動きも目立ち始めた。
水素は燃える際に二酸化炭素(CO2)を排出しない環境に優しいエネルギーで、本格的に普及すれば、化石燃料に依存するエネルギー構造を変える可能性がある。
活用が期待されるのはFCVだ。トヨタに続き、ホンダは15年に、日産自動車は17年にそれぞれFCVを発売する。
FCVの普及には水素ステーションの整備が欠かせない。だが、建設費が4億~5億円とガソリンスタンド(1億円)と比べても高いのがネックとなっている。