「ハリー・ポッター」の新エリアが人気を集める大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」。秋の大型連休が実現すれば全国各地の観光地がにぎわいそうだ=9月1日【拡大】
2.3兆円の経済効果
観光庁が10年に行った試算では、秋に大型連休が生まれれば国内旅行の需要を押し上げる効果は最大で2兆3000億円に上る。実際、2年前のJTBの調査では約5000人の回答者のうち秋の大型連休を望む人が約半数を占め、大型連休を宿泊を伴う旅行やレジャーに充てるという人が83%にも上った。
ただ、課題は少なくない。まず「有給休暇を国民が一斉に取得するのは現実的でない」(観光業関係者)。大型ショッピングモールや百貨店、遊園地など観光施設など、連休だからこそ出勤を余儀なくされる業種は多い。また、親が有給休暇を取得できても学校に通う子供が休めないと、宿泊を伴う旅行などを家族で楽しむのは難しい。
大手メーカーに勤める都内在住の男性会社員(35)は「繁忙期なら連休が全て出勤になることもある。連休前後に必ず有給休暇を取るのは無理で、制度を利用できるのは公務員ぐらいではないか」と懐疑的だ。