「三本の矢」から成るアベノミクスのうち「第3の矢」である成長戦略は依然目立った成果がみえておらず、野党の批判を招いている。選挙戦では、安倍首相が「この道しかない」と訴える経済再生の青写真の是非が改めて問われるのは間違いない。
「私たちが進める成長戦略が正しいのか、ほかの道があるのか、選挙戦を通じて明らかにする」。首相は20日、都内で開かれた商工会全国大会でこう表明した。これに対し、維新の党の江田憲司共同代表は21日の党会合で「アベノミクスとやらの第3の矢は全く飛んでいない」と批判。民主党の海江田万里代表は18日の会見で「アベノミクスが成功していないから、消費税率の引き上げを延期するということだ」と強調した。
アベノミクスの「第1の矢」である大胆な金融緩和は円安・株高を演出し、「第2の矢」の機動的な財政運営は景気の下支えに一定の効果を発揮した。しかし、デフレからの脱却を確実にし日本経済を成長軌道に乗せるための成長戦略は道半ばとの印象は免れないのも事実だ。