円安120円台前半 輸出企業や観光産業に恩恵、家計は重荷 (1/2ページ)

2014.12.6 06:45

 5日の東京外国為替市場でも円相場は1ドル=120円台まで一時下落した。輸出企業にとっては業績が改善するなどの恩恵がある一方、家計や中小企業には輸入品の値上げが重荷になる。日本経済にとって功罪併せ持つ円安はピッチが速く、家計も企業も対応に苦慮しそうだ。

 為替相場は9月から急速な円安が進んでおり、自動車や電機など企業業績が大きく改善される期待は高い。大和証券によると、円安による企業業績への影響度は、10月以降の平均為替がドルとユーロともに円安に1円振れた場合、2014年度の主要200社(金融を除く)の経常利益を0.3%、15年度は0.7%押し上げるという。

 仮に10月以降の平均為替レートが1ドル=115円、1ユーロ=145円になった場合の14年度の経常増益率は11%増となり、1ドル=120円、1ユーロ=150円まで円安が進んだ場合は13%増になると予想している。

 大和証券は「現行の為替水準の定着や一層の円安で、輸出の増加や国内への生産回帰の動きが出てくる局面が近づいてきた」とみている。大手企業が生産回帰に踏み出せば、中小の部品メーカーなど裾野にも波及する可能性は高い。

円安のメリットを享受しているのは観光産業

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