フィリピン、大統領選控え投資停滞懸念 アキノ氏退任後の経済戦略不透明 (2/2ページ)

2014.12.22 05:00

 アキノ政権は官民連携事業(PPP)によるインフラ開発を経済政策の柱の一つとしているが、総額1275億ペソ(約3400億円)ともされる52案件のうち、同政権下でこれまでに入札に至ったのは8件。政府は成長加速のために残りの入札も急ぐ方針だが、HSBCは「PPPは実現までに時間がかかる。政府が急いで入札を図ったところで、大規模な投資ブームは訪れないだろう」と見込む。

 ただ、フィリピンは大統領選挙に向けて消費が活発になる傾向があり、16年も「選挙特需」が発生すると見込まれている。また、国内総生産の2割とされる国外就労者からの送金も増加傾向が続いており、引き続き内需への貢献も期待できる。

 HSBCはこうした状況を踏まえ、大統領選挙までのフィリピン経済について「投資が停滞する可能性はあるが、旺盛な内需によって堅実な成長を遂げる」と予想した。

 とはいえ、フィリピンへのFDI流入額は東南アジア各国に比べて少ない(13年はシンガポールが638億ドル、マレーシアが123億ドル、インドネシアが184億ドルなど)こともあり、成長加速、競争力向上のためには停滞は避けたいところ。任期が残り2年を切ったアキノ大統領の誘致強化の手腕が問われるとともに、アキノ後の成長戦略の登場が待たれている。(シンガポール支局)

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