自民党仕事始めであいさつする安倍晋三首相=6日午前、東京・永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)【拡大】
安倍晋三首相(自民党総裁)は6日、党本部の仕事始め式で、平成27年度予算案について「休み返上でしっかり予算編成にあたり、14日には閣議決定したい」と表明した。首相は昨年の衆院選で大勝したことに謝意を示しつつ「4月に統一地方選、来年は参院選がある。われわれにゆっくりするいとまは全くない」と気を引き締めた。
首相は、今年の干支の「未(ひつじ)」の字に「果実が熟し始める」との意味があることを引き合いに、「多くの方々が私たちの政策に味わいがないと思っている。この1年でしっかりといい味を付けたい」と強調。政権の経済政策「アベノミクス」の恩恵を地方に波及させることなどに力を注ぐ考えを示した。
また、26日に召集する通常国会については、集団的自衛権の行使を可能とする安全保障法制関連法案の成立に全力を尽くす考えを重ねて示した。