リヤドで11日、サウジアラビアのサルマン皇太子(右)と会談するベネズエラのマドゥロ大統領(AP)【拡大】
【ニューヨーク=黒沢潤】南米の産油国、ベネズエラのマドゥロ大統領が10日から、石油輸出国機構(OPEC)加盟国のイランやサウジアラビアなどを歴訪している。昨年から続く原油安が国家財政を圧迫し、各国との調整に基づく価格の回復が急務となっているためだ。ただ、サウジは価格のテコ入れに慎重で、マドゥロ政権は苦境に立たされている。
昨年6月に1バレル=100ドル超だった原油価格は今月上旬に50ドル(約6千円)を割り込んだ。マドゥロ氏はこれを受け10日、イランの首都テヘランでロウハニ大統領と打開策を協議した。
マドゥロ氏と会談した最高指導者ハメネイ師は「共通の敵が石油を政治的な武器として利用している」と強調。輸入で恩恵を受ける米国や、財政に余裕があり価格テコ入れに強く反対するサウジを暗に批判した。
マドゥロ氏は11日、サウジの首都リヤドでサルマン皇太子とも会談。ベネズエラ政府は「(両国は)価格回復に向け協調することで合意した」との声明を出したが、具体策が協議されたかは不明だ。マドゥロ氏は12日、アルジェリアでブーテフリカ大統領とも会い、局面打開を図る。