タイ最大のフワランポーン駅で乗客を案内する駅員。同国は中国と協力し、鉄道建設を推進する=バンコク(AP)【拡大】
この計画は前インラック政権が策定した高速鉄道計画の一部。昨年5月の政変により一時凍結となったものの、現プラユット政権が最高速度を落とした上で一部の建設を承認していた。
プラユット首相は今回建設を目指す2路線について、一般鉄道で使用すると明言しているが、将来的に高速車両を導入し、従来計画通りに高速鉄道とする可能性もあるとしている。
一方、中国の李克強首相はタイでの鉄道建設について「高品質の資材を投入して建設を進める」と述べ、インドシナ半島での鉄道開発のモデル事業になると強調した。中国は自国の南部国境とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ路線建設も目指しており、ノンカイでタイの路線とも結合する計画を立てている。
東南アジア諸国連合(ASEAN)の域内では先進国とされるタイだが、国内の輸送インフラは十分といえず、経済成長の阻害要因とも指摘される。一方の中国は同地域での影響力を高めたい狙いもあり、今回の合意につながったもようだ。(シンガポール支局)