韓国は若年層の失業問題が深刻化している。同国統計庁によると、昨年の新規就業者数は53万3000人で12年ぶりの高水準を記録したものの、15~29歳の失業率は前年比1ポイント増の9.0%となり、過去最高を更新。全体の失業率3.5%を大きく上回った。現地英字紙コリア・タイムズなどが報じた。
昨年の新規就業者は50歳以上の低賃金職への就業が多く、若年層についても7万7000人増と2000年以降で初の増加となったものの、契約期間1年以内の非正規職への就業が19.5%となるなど、同国は厳しい雇用情勢が続いている。
経済協力開発機構(OECD)によると、韓国では非正規労働者のうち、1年後に正社員に登用される割合は11.1%。69.4%が非正規での就業を継続しており、19.5%が失業しているという。