《報道陣との質疑応答が終わり、石堂さんは再び、用意した声明を読み上げた》
私は、日本人の石堂順子と申します。私の得意分野は子供達の教育と、それから医学についてです…。
《配布した声明にはない説明を始めたため、司会者が文章を読むように促した》
ジャーナリストの後藤健二の実の母親でございます。多くの外国人記者の皆様にお集まり戴き感謝に堪えません。日本政府の皆さん、諸外国の皆さんに健二がたいへんご迷惑をおかけしていることに、心よりお詫び申し上げます。もう二度とこのようなことをさせないように、教育をし直さなければならないと思っております。
私は、この3日間、ただただ悲しくて、泣いているばかりでした。健二は幼い頃から、心のやさしい子でした。健二はいつも戦地の子供たちの命を救いたいといっていました。ですからこそ、友人を助けるために行ってしまったのです。そして、健二の報道の特色は、常に中立な立場で戦争報道をしてきたと信じております。