財政健全化の方向性を示す内閣府の中長期試算で、平成32年度の国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)について、政府が目標とする国内総生産(GDP)の成長率が名目3%、実質2%のケースで、9兆円台の赤字になるとの試算を固めたことが6日、わかった。これまでの11兆円の赤字から1兆円強改善する。景気回復で税収が増えることなどを反映した。
12日にも行われる経済財政諮問会議へ報告する。
27年度のPBは、GDPに対する赤字額の比率が3.3%になり、22年度の6.6%から半減させる目標は達成できる見通し。
ただ、今後成長が続いて税収が伸びても、32年度の黒字化目標の達成は依然困難で、さらなる歳出歳入改革が不可欠となる。
32年度の目標達成に向けた具体的な道筋は、6月にも決定する経済財政運営の指針「骨太方針」や今夏に策定する新たな財政健全化計画に盛り込まれる。