G20閉幕後に記者会見する麻生財務相(左)と日銀の黒田総裁=10日、イスタンブール(共同)【拡大】
だが行間からは、各国の合意形成が一筋縄ではいかない実情がにじむ。
声明は、ユーロ圏と日本の経済成長を「緩慢」と指摘したほか、欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和にも言及。現状分析やリスクにはきめ細かく注意喚起する一方で、成長底上げに向けた新提案はみられない。昨年合意した成長戦略の進捗(しんちょく)についての評価も見送られ、テロ資金対策以外は具体案に乏しい。
背景にあるのは、参加国間の足並みの乱れだ。
「財政余地があるなら需要拡大に活用すべきだ」。ルー米財務長官は、財政出動に消極的なドイツを念頭に欧州各国に歳出拡大を求めたがショイブレ独財務相は「欧州の経済見通しも強まっている」と受け流した。声明では懸案の欧州への対応について「回復をさらに支援する」との表現にとどまる。