再開発による高層ビル群の建設ラッシュで、変貌を遂げる丸の内、大手町周辺。日銀緩和で不動産投信市場が過熱している【拡大】
REIT市場の盛り上がりは、歴史的な低金利も後押ししている。10年物日本国債の金利は、足元では一時、上昇傾向にあったが、それでも0.4%前後。世界的な低金利で預金や先進国の国債で運用しても利益が出にくく、相対的に高い配当利回りの投資先としてREITに向かっている。
SMBC日興証券の鳥井裕史シニアアナリストは「長期金利とREITの配当利回り差は依然として大きく、投資先としてのメリットはある」とみる。
日銀も昨年10月の追加の金融緩和で、REITの買い入れをそれまでの3倍となる年間900億円に引き上げた。15年末までに累計2700億円を買い入れる予定で、今月20日の12億円を含め、今年に入り計168億円を買い入れている。ただ、足元の活況を懸念する見方もある。投資法人の間で、新規物件取得の競争が厳しくなることも予想されており、物件価格が上がり、利回りが低下するためだ。少額投資非課税制度(NISA)による個人投資家の買いが今後も増えるとみられ、過熱感を警戒する声も出ている。