だが1月28日から2月3日にワシントンで開かれた日米事務レベル協議は「期待したほどの進捗(しんちょく)がなかった」(甘利氏)のが実情で、日米の閣僚協議も2月中の開催は難しくなっている。12カ国全体でも1月26日から2月1日に米ニューヨークで首席交渉官会合が開かれたが、知的財産などの難航分野で意見の隔たりが埋まらなかった。
このため12カ国は首席交渉官会合を3月9~15日に再度開く方向で調整。米通商専門誌は今月19日、関係者の話として「閣僚会合が1カ月後ろ倒しされることが決まった」と報じた。
交渉日程の後ずれには、米議会で大統領貿易促進権限(TPA)法案の提出が遅れていることも影響している。法案は通商交渉の権限を大統領に一任するもので、権限がないと議会の反対で合意内容が覆される恐れがあるため、TPP交渉でも「成立のめどが立つまで譲歩のカードは切らない」とする参加国もある。