米上院で通商政策を扱う財政委員会のハッチ委員長(共和党)はTPA法案を1月中に提出し、2月末までに委員会での審議を終え、3月に本会議での可決を目指す意向を示していたが事前の与野党の調整が難航。法案は近く提出される見通しだが、厳しい審議が予想される。
TPPに慎重な労働組合を支持基盤とする与党民主党では、法案に反対する運動が拡大。本来は自由貿易の推進に積極的な野党共和党の一部にもオバマ政権への権限一任には抵抗感が根強い。
ビルサック農務長官は今月19日、バージニア州で開かれた農務省主催のイベントで、TPA法案について「ギリギリの状態にある」と発言。自ら議員らに電話をかけて法案への賛成を求めていると明かしながらも議会対策の難航をにじませた。(本田誠、ワシントン 小雲規生)