韓国で国外のインターネット通信販売サイトを利用したショッピングが増えている。同国の税関当局によると、2014年の購入額は前年比39%増の15億4000万ドル(約1838億円)となり、過去最高を更新した。現地紙コリア・ヘラルドなどが報じた。
同国の消費者による国外ネット通販サイトでの購入額は、10年の2億7400万ドルから右肩上がりで上昇している。税関幹部は昨年の増加要因として、政府が6月に輸入業者の育成・振興などを目的に食品、医薬品、農産品といった安全検査・検疫を必要とするものを除く品目について、200ドル以下の製品購入に対して輸入関税を撤廃したことなどを挙げた。
購入金額の割合を国・地域別でみると、ネット通販世界最大手「アマゾン」がある米国が73.5%、アジアを中心に会員が多い「淘宝網(タオバオワン)」がある中国が10.9%、以下、ドイツが5.4%、香港が3.7%と続いた。上位4カ国に日、英、仏、ニュージーランドを加えた8カ国で全購入額の99%以上を占めたという。