金融通貨委員会に臨む韓国銀行の李柱烈総裁=12日、ソウル(聯合=共同)【拡大】
【ソウル=加藤達也】韓国銀行(中央銀行)は12日、政策金利を0・25%引き下げ、過去最低の年1・75%とした。昨年10月に0・25%引き下げて2・0%として以来、5カ月ぶり。
韓国では経済構造からくる内需不振が固定化しており、政府・与党からもデフレ懸念が噴出。景気てこ入れ策としての利下げを求める声も強まっていたが、市場の大半は金利の据え置きを予想していた。
利下げは消費の活性化などの効果を狙ったものだが、韓国の金融界からは不動産価格や家賃上昇など、国民生活へのマイナス影響が出るとの見方もあり、経済の先行きは見通せない。