【消費税1年】(下)「すべての税目で稼ぐ」政府、足元の痛みより財政健全化 (3/3ページ)

2015.4.2 05:00

税収の内訳と推移

税収の内訳と推移【拡大】

 課題も少なくない。消費税中心の新たな税体系を進めるには、増税のたびに景気に与えるマイナス効果の緩和策が必要になるが、まだ“処方箋”はみえない。

 政府・与党は生活必需品の消費税率を低く抑える「軽減税率」や、低所得者には所得税の税額控除を行い、控除する税金がない場合は現金の給付を行う「給付付き税額控除」の導入を検討する。ただ、「効果や制度づくりなどに両方とも問題がある」(財務省幹部)ため、導入をめぐって与党内に温度差がある。

 再増税まで残り2年、政府は成長と財政健全化を両立させる難しい方程式を解き続けることになる。

    ◇

 この連載は佐久間修志、小川真由美、万福博之、松岡朋枝が担当しました。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。