11日、福井市内の工場で金属メッキの実験を見学する安倍晋三首相と森喜朗元首相(写真下)。写真右上は町村信孝前衆院議員(コラージュ)【拡大】
金沢から福井県南部の敦賀までは平成35年春ごろに開業する見通しとなっているが、福井県内では32年の2020年東京五輪までに金沢-福井間の先行開業を求める声が高まっている。新幹線の終着駅となれば、海外からの観光客も含め経済効果が大きいからだ。
首相は福井に入ると、当初日程になかった福井駅を突然視察、すでに完成している北陸新幹線の駅部分で担当者から説明を受け、記者団に「大変強い地元の熱意を感じた。一日も早く福井までという気持ちは当然だ」と福井駅までの先行開業に前向きな姿勢を示した。視察の3週間前には、側近の加藤勝信官房副長官を北陸新幹線延伸の作業現場に派遣し、先行開業の実現可能性を探っていた。
「スター」稲田氏地元
福井は、首相が“保守のスター”であり“将来の日本のリーダー”として目をかける自民党の稲田朋美政調会長の地元でもある。福井駅先行開業を実現するには、折り返し線の新設といった技術的な問題のほか、用地買収のスピードアップなどに追加費用も必要となるが、首相周辺は「首相は先行開業に向け『稲田氏に汗をかいてほしい』と期待している」と語る。