救命胴衣好きの中国人観光客たち
もっとも、中国人観光客の機内でのマナーの悪さはこれが初めてではない。
チャイナ・デーリーによると、14年10月には上海発ロサンゼルス行きの便でビジネスクラスに座った女性が救命胴衣を盗もうとした。女性は「ビジネスクラスなのになぜだめなのか」と乗務員に食ってかかった。
中国人観光客は救命胴衣になぜかご執心で、13年の上海デイリーによると、春秋航空の広州-上海便で盗もうとした乗客がいたほか、中国東方航空は毎年、6千もの救命胴衣が盗まれるという。
このほか、機内で排便し始めた子供がいて、それをやり過ごそうとした親がいたり…。とにかくやりたい放題だ。
これらに対し、政府当局は「礼儀正しい旅行の案内」と題したハンドブックを作成し、具体的な注意事項を記した。例えば、痰(たん)やガムのポイ捨てを禁じ、ホテルの備品を壊すことを諫(いさ)め、至る所で大小便をしたり、鼻くそをほじったりしないことなどを列挙している。
まるで、しつけの悪い子供のようだ。