大崎、先端オフィス街へ変貌加速 住宅開発や交通改善も追い風 (2/5ページ)

2015.5.25 06:45

完成したパークシティ大崎(中央)。左に流れるのが目黒川。右上のビル解体現場がソニー本社跡地(三井不動産提供)

完成したパークシティ大崎(中央)。左に流れるのが目黒川。右上のビル解体現場がソニー本社跡地(三井不動産提供)【拡大】

 これまでに整備された業務商業施設の延床面積は122.3万平方メートルに及ぶ。一つの再開発事業としては都内最大規模の「汐留シオサイト」で開発された延床面積にほぼ匹敵する規模だ。大崎周辺では以前から明電舎、日本精工、東洋製罐グループホールディングスのほか、ローソン、住友重機械工業、東芝テックなど製造業中心とした企業が本社を構える。最近では日立システムズ、日本総合研究所などIT系の本社も増えてきた。

 加えて超高層マンションなど住宅開発が活発なことも大崎の特徴だ。これまでの17事業による供給戸数は4500戸以上で、民間調査会社によると山手線沿線では品川、田町に次いで3番目の多さ。しかも品川、田町が徒歩10分以上の湾岸エリア中心なのに対して、大崎は大半が徒歩10分以内の駅近が魅力となっている。高級住宅街の御殿山に隣接するパークシティ大崎ザ・タワーの販売価格は坪単価360万円超という高級物件だが、すぐに完売する人気ぶりだ。

 大崎地区は、明治時代に目黒川の水運機能を生かして官営工場が建てられ、京浜工業地帯発祥の地といわれる。その後、鉄道は通ったものの幹線道路網の整備が遅れ、高度経済成長期には工場が地方や海外に移転。1980年代にその跡地を新副都心として整備する構想が浮上した。

「きれいなまちにはなったが、残念ながら娯楽性がない」

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