サッカー、音楽…「世界の共通言語」に違和感 流されないための術を身につけよ (1/3ページ)

2015.6.7 06:00

 ミラノの中学に通う息子が、「クラス対抗のサッカートーナメント戦でぼくたちのクラスが勝ち残った」と言う。

「良かったね。優勝か」と何気なく言葉を返すと、まだ1ゲーム残っているという。場所は、学校よりは「マシ」な小規模ながらスタンドもあるサッカー場だ。

 戦う相手を聞いて驚いた。先生のチームなのだ。体育だけでなく、色々な教科の先生が集まった合同チームとの対戦である。生徒の戦う最後が大人というのは意外だった。

 学校の先生たちが生徒たちに身体ごとぶつかり、子供たちは何かを学んでいくのだろう。

 そういえば、と一つ思い出した。サッカーのチャリティ試合には、かつての有名選手が一斉に集まるオールスターだけでなく、政治家やミュージシャンなどがプレーする試合が恒例行事としてある。

 やっとのことでボールに追いつく不格好な姿をテレビで見ながら、彼らが子供の頃に得意になってボールに馴染んでいた姿が思い浮かぶ。サッカーが世代やその他のカテゴリーを超えて共通言語になっていると思わせる一瞬である。

 しかしながら、ぼくはずっと「サッカーは世界の共通言語」とのキャッチフレーズには疑いをもってきた。というのは、W杯で世界中の人たちが興奮するという表現には嘘があり、サッカーというスポーツのルールを知っている人に限って興奮できる、というのが正しい。

 これはスポーツに限らない。

ある英国人の音楽の先生がぼくに語った

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。