MERS対策のため、体温チェックの順番を待つ韓国の小学生=15日、平沢(ロイター)【拡大】
【ソウル=名村隆寛】韓国政府当局者は15日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染した可能性がある隔離対象者に数十人の外国人がおり、日本人が含まれていることを明らかにした。具体的な人数や居住地域は不明だが、自宅で待機する形での隔離で、一次検査では陰性反応が出たという。
自宅隔離は、感染者がいる病院を訪問するなどした者などが対象。MERSの潜伏期間は数日から2週間とされ、一次検査の反応が陰性でも引き続き自宅に待機し、経過観察を受ける。韓国保健福祉省によると、医療施設や自宅での隔離対象者は韓国全土で5200人を超えた。うち自宅隔離は4900人余りに上る。
一方、保健福祉省は15日、感染により14日に男性2人が死亡し、死者は計16人になったことを明らかにした。新たな感染者は12人増え、死者を含め総計150人になった。死者のうち1人は60代で、釜山の病院で死亡したとの情報がある。釜山での感染者の死亡は初めて。