米上院(定数100)は23日、TPA法案の審議を打ち切るための動議を可決した。TPA法案に慎重な立場をとってきた民主党から自由貿易に肯定的な13議員が賛成に回った。投票結果は賛成60に対して反対37だった。TPA法案自体は過半数の賛成で可決できる。TPA法案はすでに下院を通過しており、上院で可決されればオバマ大統領のもとに送られ、署名を経て成立するとみられる。
ただ、成立には流動的な要素も残る。アーネスト米大統領報道官は23日の会見で「大統領は労働者に支援を提供することを望んでいる」と述べ、失業者対策を定めた貿易調整支援法案の上下両院での通過を要請。TPA法案のみが送付された段階で、オバマ氏が署名するかは明言しなかった。