【ベルリン=宮下日出男】ギリシャのチプラス首相は27日未明、金融支援をめぐる欧州連合(EU)側の提案の賛否を問う国民投票を7月5日に実施する考えを発表した。EU側との協議難航の打開を図る考えとみられる。ユーロ圏は27日に財務相会合を開くが、支援合意に向けた協議の難航は必至とみられる。
政府は27日に国会で投票実施の承認を得る方針。支援の枠組みは30日に期限が切れるため、財務相会合では投票実施に必要な数日間の延長を求める。ただ、ユーロ圏側が受け入れるかは不明。30日には国際通貨基金(IMF)への約16億ユーロ(約2100億円)の返済期限も迎える。
チプラス氏は26日夜、緊急閣議を開き、EU側の提案への対応を協議。続くテレビ演説で、提案を「国民に耐え難い新たな負担を課すもの」と位置付け、受け入れの可否を国民が判断することは「国の将来に関わる歴史的な責任」とした。
支援をめぐる協議では、ギリシャが増税や一定の年金改革で譲歩する財政再建策を提出したが、確実な履行を求めるEU側は一段の年金改革などに踏み込むよう修正を要求。交渉はぎりぎりの調整が続いていた。