1日、国民に向けテレビ演説するギリシャのチプラス首相(AP)【拡大】
【ボン(ドイツ西部)=宮下日出男、アテネ=内藤泰朗】欧州連合(EU)ユーロ圏の財務相らは1日、事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥ったギリシャについて、5日の国民投票の結果が判明するまで、金融支援の協議を行わないことを決めた。支援問題の先行き不透明感は一段と増している。欧州中央銀行(ECB)は1日の理事会で、ギリシャの銀行の資金繰りを支える緊急支援枠の維持を決めた。
一方、国際通貨基金(IMF)は1日、ギリシャがIMFから強制脱退となる可能性を示唆した。IMFはホームページで、ギリシャの債務返済が1年以上遅れた場合、理事会は「非協力的」な加盟国と宣言できると説明。財政再建への協力姿勢が見えない場合、議決権の停止や強制脱退などの措置もとれるとした。
ユーロ圏の財務相らは1日(日本時間2日未明)電話で対応を協議。ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は会合後の声明で「今後数日間、これ以上の協議はない」と述べた。
また、ギリシャ側が提示した離島に対する付加価値税(日本の消費税に相当)の軽減措置の維持などを条件とする、EU側の再建策受け入れ案についても、「現時点では考慮するにとどめる」(デイセルブルム議長)とした。
ギリシャの銀行は資本規制の導入に伴い預金の流出が抑えられている。このためECBは国民投票まで緊急支援枠を変更しないとみられる。