【アテネ=内藤泰朗】欧州連合(EU)が求める財政再建策の是非を問う5日のギリシャ国民投票を前に、チプラス首相は3日夕、首都アテネ中心部のシンタグマ広場で開かれた集会に参加し、「欧州の脅迫にノーを」と述べ、一層の緊縮財政を求めるEU案に反対票を投じるよう国民に訴えた。EU側は、反対票がギリシャのユーロ圏離脱につながる可能性があると警告している。
投票前日の最後の集会には最大約5万人の反対派が集まったとされる。同国の失業率は25%だが、若年層は5割以上が定職を持っていない。「失うものは何もない」。そう語る若者たちの姿が目立った。
チプラス首相が「正義はわれわれにある。オヒ(ギリシャ語でノーの意味)はギリシャの尊厳と民主主義、そして欧州を守る」と述べると、群衆は「オヒ」を連呼し、賛同した。また、首相は、ギリシャはEUとユーロ圏から離脱しないと強調した。