【ビジネスアイコラム】中国とギリシャの共通点 (2/3ページ)

2015.7.8 05:00

 中国は2年前から不動産市況の悪化と輸出の伸び悩みで景気が落ち込んでいる。そうなら、通貨安に持っていくのが定石だが、そうはいかない。露骨な為替操作だとして米国が反発して、米議会が対中貿易制裁に踏み切りかねない。さらに、不動産市況の低迷のなかで、資本規制の抜け穴を通じた国内資金の流出に悩まされている。資金をつなぎ止めるためには元相場をむしろ高めに維持する必要がある。景気てこ入れのための残る手段は利下げだが、やり方を間違えると資本逃避を加速させかねない。

 北京がとったのは株価引き上げ策である。株高にすれば国内の余剰資金を株式市場に呼び込めるし、今や共産党員数を上回る数の「株民」(個人投資家)を喜ばせ、消費を喚起すると期待できる。人民銀行は昨年11月から利下げし、信用取引資金の供給に乗り出した。党機関紙、人民日報は株高をはやし立てる。こうして株価は急上昇を続けたが、停滞感が強くなる実体景気との乖離(かいり)はひどい。まさしく、株式バブルである。

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