欧州議会の会場で、英国独立党のファラージュ党首(左)からギリシャ語で「反対(OXI)」と書かれたプラカードを没収したユンケル欧州委員長=8日、ストラスブール(ロイター)【拡大】
AP通信などによると、ラガルドIMF専務理事は8日、「数字は変わっても分析は変わらない」と強調。ギリシャ問題の早期収拾を望むルー米財務長官も8日、「IMFは正しい。ギリシャの債務は持ちこたえられない」と述べた。
IMFの報告書は債務再編を求めるギリシャを後押ししている格好で、チプラス首相は報告書について「主張の正当性の証明だ」と強調。同氏は7日、オバマ米大統領とも電話会談して状況を説明している。
一方、ユーロ圏諸国は基金を通じたギリシャへの融資を保証しており、債権の一部でも放棄すれば、その損失は納税者がかぶることになる。他の加盟国への財政援助を禁じた欧州連合(EU)の規定に反する可能性もあり、ドイツなどは「問題外」(メルケル首相)との立場だ。
返済期限の延期などには「タブーでない」(バルス仏首相)との意見もあるが、ドイツは「まずはギリシャが何をするかが問題」(メルケル氏)と同国の改革実行を優先すべきだとしている。このためギリシャ支援の可否を決める12日までに対応をまとめるのは困難で、ユンケル欧州委員長は秋まで議論を先送りする考えも示唆している。