欧州連合(EU)はギリシャ支援の方向で合意したが、116億円のサムライ債(円建て外債)の償還が14日に迫っている。ギリシャ政府が抱える民間向け主要債務で最も早く償還を迎えるため、債権者は気をもんでいる。せっかく金融支援再開の道が開けても、返済が滞ればギリシャに対する信用は失われる。
ギリシャ政府や国鉄が発行したサムライ債のうち、未償還は580億円。1995~96年に発行され、国内の証券会社や個人投資家らが購入したようだ。
このうち、14日に償還期限を迎えるのは、95年に発行された116億円分。極東証券は3月末時点で7億9700万円保有していることを有価証券報告書で公表している。
ただ、2012年のギリシャ危機時にリスクを回避しようと海外ファンドに売却した投資家も多く、116億円のうち日本国内の人が持つのは半分未満とみられる。
サムライ債は日本国内で発行されたため、ぎりぎりの償還期限は日本時間の14日午後11時59分59秒。しかし、管理事務を担当しているみずほ銀行によると、事務手続きの関係上、通常は償還日の午前9~10時には、債務者から必要額が振り込まれるという。
このため、同時間帯にお金が振り込まれていなければギリシャ政府に支払いを促す。仮に14日中に支払いがなかった場合は、15日午後7時、証券保管振替機構のホームページで「支払い遅延」や「延滞」と表記する。