ユーロ圏財務相会合の会場に到着したギリシャのチャカロトス財務相=11日、ブリュッセル(AP)【拡大】
ギリシャが申請した金融支援をめぐり、欧州連合(EU)は12日、その交渉開始の可否を判断する最終期限を迎える。11日にユーロ圏財務相会合がギリシャによる財政再建策を協議。両者がどこまで歩み寄れるかが焦点だ。支援が認められ、ユーロ圏の一員として再生の道を歩むのか、協議が決裂してユーロ圏離脱を余儀なくされるのか。ギリシャにとっては「審判」のときだ。(ベルリン 宮下日出男、藤原章裕)
合意
「いずれにしても重大な決断だ」。財務相会合のデイセルブルム議長は10日、支援の前提となる財政再建策をギリシャから受理した後、厳しい表情で語った。
ギリシャはEUの金融安全網「欧州安定メカニズム(ESM)に3年間の支援を申請。必要額を計535億ユーロ(約7兆2千億円)としている。EU側が再建策の実効性を認めれば、支援交渉の開始が合意される見通しとなる。
欧州中央銀行(ECB)が保有する約35億ユーロのギリシャ国債は、20日に償還期限を迎える。そのため合意後は、この日に融資実行を間に合わせるため、支援の詳細を詰める交渉や、一部のユーロ圏諸国での議会承認といった手続きを急ぐことになる。
この場合、ギリシャの財政破綻は当面回避される。一方、ギリシャ国民は引き続き厳しい財政緊縮策を受け入れることになる。