ユーロ圏財務相会合の会場に到着したギリシャのチャカロトス財務相=11日、ブリュッセル(AP)【拡大】
合意すれば週明けの金融市場は、ギリシャ問題が沈静化に向かうとの安心感から、投資家心理がやや改善。主要市場で最も早く取引が始まる東京市場で、安全資産とされる円が売られ、株を買う動きが広がる可能性もある。
決裂
EU側に支援を拒否された場合、金融市場で資金調達できないギリシャの財政破綻は不可避だ。欧州中央銀行(ECB)は、20日を期限とする国債償還が実行されない場合、同国の銀行の“命綱”になっている緊急支援を停止する可能性が高まる。
銀行が破綻すれば、企業による借り入れや、給与、年金の支払いが滞り、ギリシャ経済は一段と悪化する。政府はユーロに代わる「借用書」の発行や旧通貨ドラクマの復活を迫られ、ギリシャのユーロ圏離脱は現実味を帯びる。
実際にはEU脱退の仕組みはあってもユーロ圏のみを離脱する規定はない。そのため欧州メディアでは、ユーロ圏の資格の一時停止といった選択肢も取り沙汰されている。
決裂した場合、金融市場の混乱は深まりそうだ。20日が期限の約35億ユーロの償還だけでなく、14日のサムライ債(円建て外債)の116億円など、相次いで期限が訪れる債務が不払いとなり、デフォルト(債務不履行)に陥るためだ。
東京市場ではリスクを回避しようと、円を買う動きが広まる可能性もある。平均株価は「1万9000円割れを試す動き」(三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジスト)を予想する見方もある。