ユーロ圏財務相会合の会場に到着したギリシャのチャカロトス財務相=11日、ブリュッセル(AP)【拡大】
先送り
ギリシャは土壇場になって、財政再建策でEU側の要求に歩み寄った。「ユーロ圏初の離脱」という事態の回避に向けて残る溝を埋めるため、さらに折衝が続くことも否定しきれない。
仮に当面の支援策がまとまったとしても、ギリシャの国内総生産(GDP)比177%に上る政府債務の取り扱いが課題として残る。ギリシャは債務の削減や返済期限の延長などの負担軽減を求めている。
だが、ドイツなど一部のEU加盟国は、こうしたギリシャ側の求めに慎重姿勢を崩しておらず、交渉の細部で具体的な結論が持ち越される可能性は残る。
市場で「債務問題が長引く」と予想する投資家が増えれば、ギリシャとEU側の“瀬戸際の交渉”に市場が一喜一憂する展開も予想される。投資家が「問題の抜本解決を先送りした」と判断すれば、株価は上昇しにくい展開になりそうだ。
東京市場は上海株の値動きに左右されやすくなっており、「ギリシャが収束に向かうだけでは投資家心理はそれほど上向かない」(SMBC日興証券の圷正嗣株式ストラテジスト)との悲観論も聞かれる。