11日、ブリュッセルで、ユーロ圏財務相会合の会場に到着したギリシャのチャカロトス財務相(左端)(AP)【拡大】
【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)は11日、ユーロ圏財務相会合を開いた。ギリシャが金融支援の前提として提出した財政再建策について協議。EU側は実務レベルの精査で再建策を「肯定的」に評価し、財務相会合ではこれを踏まえて支援交渉の開始の是非を議論。最終期限の12日に行われるユーロ圏とEUの首脳会議が判断を下す。再建策が肯定的に評価されたことは前進だが、ドイツなどは厳しい姿勢を崩しておらず、協議の行方は予断を許さない。
ギリシャ国会(定数300)は財務相会合に先立つ11日未明、再建策を賛成多数で承認した。採決では賛成が251票で反対が32票。野党の多くが賛成に回った一方、緊縮反対を主張してきたチプラス首相の与党、急進左派連合(SYRIZA)からは閣僚を含む17人が造反し、政権運営に影を落とす結果となった。
チプラス氏は採決に先立つ議会演説で、再建策について「われわれの約束とは大きく異なる多くの提案を伴うが、経済回復のために正しい」と述べた。EU側に譲歩したことに理解を求めた形で、ギリシャが9日に提出した再建策は、EU側のものより「ましだ」との見方を示した。