江蘇省南京市で行われた服装博覧会に並ぶ衣料品。中国では経済発展とともに衣料品の需要は増えているが、不要になった後の再利用はまだシステムが整っていない状態だ(中国新聞社)【拡大】
◆資源不足で大量輸入
紡績品廃棄物は主に2つの発生源がある。一つは生産過程で発生する端材で、既にさまざまな分野で総合利用されている。もう一つは消費段階で着られなくなった衣料品など家庭用紡績品だ。中国初の紡績品廃棄物循環型経済の現状に関する白書「14/15年中国紡績品廃棄物回収・再利用研究報告」によると、13年に発生した紡績品廃棄物は約2007万3000トン、このうち化学繊維は1377万7000トン、綿は562万トンだった。
中国は紡績品の生産・消費大国だが、紡績産業は深刻な資源不足の制約を受けており、綿花や羊毛、化繊などの原料を大量に輸入しなければならない。
リサイクル大手、中国再生資源開発の管愛国董事長は「放置・浪費される廃棄繊維には、1年分で大慶油田半分もの資源が使われている。これらを回収利用できれば、年間で燃油2000万トン強を節約でき、さらに二酸化炭素(CO2)の排出を8000万トン強削減できる」と指摘している。
中国紡績工業連合会は14年から「廃棄衣料品ゼロ活動」を開始、廃棄衣料品の再利用を進めている。
これまで中国の紡績品廃棄物リサイクル業は小企業が分散し、二次汚染が深刻で、再生品の品質も低かった。近年ではこうした状況を打破する必要性が認識され、科学的効率が高いように現代化、産業化された総合リサイクルシステムが再構築されてきている。