このため、中国側は日本企業との取引で受け取った「ドルや円を人民元に両替すると目減りしてしまう」として、製造受託費を年々値上げ。日本側は「適正価格に戻してほしい」と繰り返してきたが受け入れられず、“苦肉の策”として人民元建て決済を逆提案したとみられる。
「人民元は今後2年以内に日本円を追い抜いて米ドル、ユーロ、英ポンドに次ぐ第4の国際通貨になる可能性がある」。
中国人民大学の学長で著名な経済学者の陳雨露氏は、同大学が主要通貨の貿易や金融取引、外貨準備高における比率や影響力を2014年末段階で調べ、独自に「通貨の国際化指数」を算出した結果に基づいて、こう“予言”した。
この国際化指数で、米ドルは55.24、ユーロ25.32、英ポンド4.94。これに続く日本円は3.82だが、人民元は2.47と迫る。