金融政策決定会合後に記者会見する日銀の黒田総裁=7日午後、日銀本店【拡大】
日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁は7日の金融政策決定会合後の記者会見で、最近の急速な原油価格の下落について、「いまのところ物価の上昇基調に悪影響を与えていない」との考えを示し、追加の金融緩和に慎重な姿勢を示した。平成28年度前半ごろに2%の物価目標を達成する見通しも維持した。
ただ、日銀は原油価格が1バレル=60~70ドルに向けて上昇していくとの前提で、物価目標の達成時期を決定している。黒田総裁は「原油価格の動向次第で、達成時期が多少前後することはあり得る」と説明した。
また、消費者物価指数(生鮮食品を除く)の先行きについては、「(前年同月と比べた)原油価格の下落の影響で、ゼロ%程度で推移するとみている」としたうえで、「マイナスもあるかもしれない」との認識を示した。
このほか、米国が予定している利上げに関しては、金融市場は既に織り込んでおり、「市場に大きな影響を与えるとは考えていない」と述べた。
この日の会合では、賛成多数で大規模な金融緩和の継続を決めた。国内景気の現状については「緩やかな回復を続けている」との表現を据え置いた。