バブル崩壊に巻き込まれるな 官製相場の“麻薬”にすがる中国株 (3/4ページ)

2015.8.9 07:03

中国証券監督管理委員会の前に集まった個人投資家ら(奥)=13日、北京(共同)

中国証券監督管理委員会の前に集まった個人投資家ら(奥)=13日、北京(共同)【拡大】

 ロイター通信は、株価対策について「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を変化させたわけではなく、需給を変化させただけで、市場の安定は一時的にすぎないだろう」とする中国の証券会社アナリストの声を紹介。そのうえで、政府が手を引けば、再び下落するとの見方を伝えた。

 「リーマン・ショック前より危険性が高まっている」。中国株式市場の先行きについて、米大手ヘッジファンドの首脳からもこうした指摘が相次いでいる。共同通信が米メディアの報道として伝えた。

 エリオット・マネジメントを率いるポール・シンガー氏は、市場の熱狂は「世界恐慌が起きた1920年代後半の米国に似ている」と語り、ペリー・キャピタル代表のリチャード・ペリー氏は「(中国市場は)だんだん賭博の場と化してきている」と懸念を示している。

 次のPKOは…市場は催促相場

 中国の景況感を示す7月の製造業購買担当者指数(PMI)の速報値は48・2で、6月確定値(49・4)から下落した。好不況の判断の節目となる50を5カ月連続で割り込み、1年3カ月ぶりの低水準にある。

市場は、次なる対策を早くも求め始めている

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