難民支援を行う団体からは怒られそうだが、難民申請を行った人すべてが迫害されたかわいそうな人とは限らない。技能実習生をめぐる問題も、監視機関の強化などが検討されているが、単純労働者、移民の受け入れという議論を避けたままでは、抜け道的に使われるのは避けられない。
また、移民受け入れの論議をするには居住環境を含めた真剣かつ具体的な議論が必要だ。もともと同じ宗教や習慣を持つ人々が集まって住むのをやめさせ、他民族と混住させるというのは理想論にすぎない。実際、今の日本でも特定の民族が集中した結果、日本人が出て行った団地もある。こうした議論を封じたまま、理想論を唱えるのはいいかげんにやめてもらいたい。(編集委員 宮野弘之)