21日、中国海南省海口市の証券会社で株価の動きを見る個人投資家ら(共同)【拡大】
中国経済の輸出と消費、投資の「悪循環」が鮮明になってきた。洪水のような製品輸出で「世界の工場」と呼ばれた製造業は苦境にあえぎ始め、個人消費は伸び悩む。中国は雇用や社会安定の確保を目指し、今年の経済成長率目標を前年比7・0%としているが、このままでは達成困難だ。景気減速の下支えとして追加利下げなど金融緩和策と高速鉄道網の建設加速など公共投資の増大が避けられない情勢になっている。
製造業の好不況を示す購買担当者景況指数(PMI)は、英調査会社マークイットの21日の発表で8月は47.1と前月比で0.7ポイント下がり、リーマン・ショックが深刻化した2009年3月以来6年5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
幅広い業種の製造業が生産計画引き下げや設備投資の延期に動いている。輸出低迷をカバーすると期待された新車販売など国内消費が、不動産市況の低迷や上海株の下落を受けて伸び悩んだことが背景にある。