安倍晋三首相、オバマ米大統領(AP)【拡大】
安倍晋三首相は26日午前、オバマ米大統領と電話会談を行った。両首脳は韓国と北朝鮮が緊張緩和で合意したことを歓迎し、引き続き、北朝鮮問題に日米が連携する方針を確認。中国経済の失速懸念による世界的な株安傾向への対応についても緊密に協力していくことで一致した。オバマ氏は安倍首相による戦後70年談話を「歓迎する」と表明した。
会談は米国側が持ちかけ、約40分間行われた。オバマ氏は、米国家安全保障局(NSA)による日本の政府や民間企業などへの盗聴疑惑に関し「迷惑を掛けている」と陳謝。首相は「同盟国間の信頼関係を揺るがしかない」と抗議し、調査と結果説明を求めた。
両首脳はまた、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の早期妥結に向け、協力していくことでも一致。中国の習近平国家主席が9月に訪米することを念頭に東アジア情勢についても協議した。