27日、アテネで、ギリシャ暫定政権の首相に就任したサヌ氏(左)とチプラス氏(ロイター)【拡大】
ただ、チプラス氏の戦略が奏功するかは不透明だ。28日公表の世論調査では、SYRIZAは支持率23%で首位を保つが、7月上旬から3ポイント減少。2位のND(19・5%)との差も11ポイントから4ポイント未満に縮まった。25人で結成した民衆統一は3・5%にとどまるが、勢力を増す可能性がある一方、連立相手の独立ギリシャ人党は議席獲得に必要な3%の得票が危ぶまれる。
このためSYRIZAが勝利しても連立相手が必要との見方が大勢だが、チプラス氏は「古い政治体制の代表」として、支援を支持するNDや中道のポタミ、全ギリシャ社会主義運動との協力を否定した。
選挙後に政局が混乱すれば支援実行に支障が出る恐れがある。チプラス氏の発言は選挙戦略の一環とも指摘されるが、専門家の間では新政権の安定度について「前政権と変わらない」と危ぶむ見方もある。一方、サヌ氏は暫定ながらギリシャで初の女性首相。暫定政権は選挙管理が主要任務だが、サヌ氏は27日「緊急の課題への対処も求められている」とし、トルコから流入して深刻化する移民問題に取り組む姿勢を示した。